blog

😖ノロウイルスにかかってしまったら 😫

ノロウイルスによる感染症は、「感染性胃腸炎」の一つです。一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖します。潜伏期間(感染から発症までの時間)は 1~2日で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。

現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません😱

水分と栄養の補給を充分に行いましょう。特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように注意が必要です。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療 が必要になります。下痢止めは、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいです。可能であれば、水ではなく電解質(塩分やカリウム)の入った水分を飲むとよいでしょう。経口補水液がおすすめです。食欲が回復してきたら、おかゆやうどん、大根人参白菜など、消化の良いものを食べるようにしましょう。

子供さんの場合、基本的には出席停止にするかどうかの判断基準は市町村や学校によって異なります。感染が拡大する危険性があると判断した際に出席停止となります。

そのため、嘔吐や下痢の症状を引き起こしている病名が分かったら、すぐ学校に連絡を入れ、出席停止となるかどうか確認しましょう。学校や幼稚園に登校を再開できる状態の目安として、「下痢・嘔吐症状が軽快し、全身状態がよい者は登校(園)可能」となっています。

そのため、症状が出ている間は登校を控え、普段の食事ができるようになるまでは自宅で安静にして休みましょう。

大人の場合は、職場の規則に従いましょう。調理従事者がノロウイルスに感染した場合は症状が治まった後も数日間は仕事を休み、検便の結果を確認してから出勤した方がよいでしょう。

発症後1、2週間は便にウイルスが排出され続けます。それらを介して感染を広げる可能性があるため、登校・仕事を再開した後も、食事や配膳の前、トイレの後は念入りに手洗いをする必要があります。

万が一ノロウイルスにかかってしまった場合、周りの人に移さないことが大切です。

ノロウイルスは、非常に強い感染力があり、患者の便1グラムに10億個ほど、嘔吐物には1グラムに100万個ほど存在し、100個以下で感染すると言われています。

感染経路はほとんどが経口感染で、飛沫感染、汚染されていた二枚貝を生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合等があります。

家庭内でのノロウイルスの処理には、次亜塩素酸ナトリウムが入っているハイターやキッチンハイター、ミルトンが便利です。塩素濃度は、拭き掃除用と廃棄物にかける用で濃度が異なります。

【拭き掃除用 次亜塩素酸ナトリウム溶液の作り方】

家庭用「ハイター」「キッチンハイター」

水約1L+製品10ml→塩素濃度200ppm以上

液体「ミルトン」

水約1L+製品20ml→塩素濃度200ppm以上

【廃棄物用 次亜塩素酸ナトリウム溶液の作り方】

家庭用「ハイター」「キッチンハイター」

水約200ml+製品10ml→塩素濃度1000ppm以上

液体「ミルトン」

水約200ml+製品20ml→塩素濃度1000ppm以上

保管状況によっては塩素濃度が落ちていることがあるので注意しましょう。

また、次亜塩素酸ナトリウムには漂白作用があります。薬剤の「使用上の注意」を確認してください。

床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのエプロン、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、吐ぶつやふん便をペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、拭き掃除用次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の廃棄物用の次亜塩素酸ナトリウムを入れることが望ましいです。

吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後は十分に喚気を行います。

服やシーツ等は、付着した汚物を処理した後、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。その際にしぶきを吸い込まないよう注意してください。下洗いしたリネン類の消毒は 85℃・1分間以上の熱水洗濯が適しています。

ただし、熱水洗濯が行える洗濯機がない場合には、拭き掃除用の次亜塩素酸ナトリウムの消毒が有効です。その際も十分すすぎ、高温の乾燥機を使用すると殺菌効果は高まります。

布団などすぐに洗濯できない場合は、温度設定を「高」にしたスチームアイロンを、ぬらしたペーパータオルの上から1カ所に2分ほどあてる、または布団乾燥機を使うとよいでしょう。

また、下洗い場所を拭き掃除用の次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、洗剤を使って掃除をする必要があります。

感染者が使った食器等は、食後すぐに拭き掃除用次亜塩素酸ナトリウム液に十分浸し、消毒します。 また、食器等の下洗いや嘔吐後にうがいをした場所等も拭き掃除用次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、洗剤を使って掃除をするようにしてください。

ノロウイルスは感染力が強く、環境(ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品など)からもウイルスが検出されます。次亜塩素酸ナトリウムなどの使用が有効です。ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性がありますので、消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするよう注意してください。

また、亜塩素酸水もステンレス以外の金属製品に付着するとサビや変色を起こすこともありますので、薬剤の「使用上の注意」を確認してください。

ここまで、かかってしまった場合の対応、感染対策に関してお話ししましたが、かからないに越したことはありません。日頃から手洗い、衛生管理に気を付けて感染を防ぎましょう。

出展:感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について、ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省

ノロウイルスで嘔吐…家庭での消毒、除菌グッズの選び方|朝日新聞デジタル

ノロウイルスに感染した時の外出禁止期間はどのくらい?|健栄製薬

Categories : 未分類
株式会社メディカルウィングス ロゴ

株式会社メディカルウイングスブログ
WEBLOG BY MEDICAL WINGS INC.